社内SEよもやま話 ~恋するPC~

うちの会社は小さいですが、事業所が複数あり、一つの事業所あたり10人から10数人の従業員が働いています。
全体で60台の社員用のPC(ご多分に漏れず、Windowsですが)がありますので、だいたい1年あたり数十件から百数十件程度のトラブル対応が発生します。

PCの台数は物理PCが60台、サーバー、NAS等入れるとだいたい70台くらい。
社員が使うPCには — やむを得ない事情で — 、全PCにWindows XP mode (仮想マシン上で動くWindows XP)を導入しているため、仮想マシンまで入れるたIPアドレスベースの台数は100台を超えてしまいます。
(今から10年くらい前は、台数も30台くらいだったんですけどね・・)

なもんで、一人情シスの私には(以前は、営業職と兼任していましたが、今はありがたいことに専属です)数々のトラブルシュートがやってきます。

そのうち、7割位は、リモートで接続して5分以内(場合によっては数秒)で終わるような事が多く、従業員には私がまるで魔法を使っているかのように見えるみたいです。

そりゃ、年単位で言っても、延べ数百台分のPCのトラブルシュートしていることになるんで、ある意味こちらも「慣れ」があるんで仕方がないと思うのですが、ときどきそんなことあり得ないよ、というようなことが起こることがあります。

多くのトラブルシュートは、ユーザーが無意識にやってしまったことが原因であることが多いです。
何らかのポップアップのダイアログの内容をロクに見ずに「OK」を押してしまうとかはよくあることです(ほぼすべてのユーザーが、自分は何もしてない、と言います)。だいたいにおいて、十中八九、ユーザーが何かしてしまっていることが多いです。

ユーザーの知らない間に、というパターンは、おおむね、アプリケーションの自動アップデートや、あの忌まわしき Windows Update による不調です。

こういった不具合は、それぞれに答えがあって理屈も通ることが多いんですが、中には、これは明らかにオカルトの領域といってもいいような事があったりします。

あるPCの話ですが、従業員いわく、「勝手に電源が落ちる」とか、「動きが遅い」との報告があったので、一旦システム側にPCを送ってもらいました。

だいたいこういう場合は、メモリやマザーボード上のハードウェアの不具合や、PC内部に(特にCPUのヒートシンク等に)ホコリが詰まって(うちではよくあります)熱がこもったことによる、緊急シャットダウン、などが考えられるのですが、そのPCは機内にホコリはあったものの熱がこもるほどでもなく、メモリテストも特段問題なし。

ただ、Windowsのログには「予期しないシャットダウン」があったことが複数回記録されている。でもBSOD(Blue Screen of Death)の記録はない・・とにかく、少なくとも私の目の前では、すこぶる順調に動いている(ように見える)んですよね。。

で、これをその従業員の元に返すと、再び不具合が起きる(という報告を本人から聞く)。。

こうなると、何がなんだかわからないと言うか、もしかするとその事業所の電気や電源の取り回しに問題があるのかも、とも考えたのですが、ひとまずその時は別の新しいPCと入れ替えることで問題解決としました。

事実その後はトラブルは再発しなかったので、電源の取り回しでもなさそう・・では何が原因!?

—で、結局そのPC、今現在でも現役です。

今は私の補助をしてもらっている社員さんのPCとして使っていますが、かれこれ5年、ノートラブルで動いています。。

そんなわけで、社内SEさんだったら誰でもこんな経験ありませんか?

「このPC、私の元では普通に動く・・。このPCもしかすると私のことが好きなのかも?」
「もし、このPCに性別があるとしたら、間違いなく♀ だ」

っていうようなこと。

従業員さんが触るとエラーになるのに、私が触ると従順な犬のように、エラーもなく忠実に反応する・・・。

よく、事業所の所長などからも聞かれます。

「何が原因?」

そんな時に私はしばらく黙考した後でこう答えます。

「この子(PC)は僕のことが好きなんですよw」

と冗談めかして答えて、苦笑いしながら、

「本人の使い方が悪いのかなぁ??」

って言うしかありませんでした。