「DNSの管理」の版間の差分
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* 静的レコードの作成。静的レコードが作成されると、タイムスタンプと、オプションが「古くなったときにこのレコードを削除する」というオプションがあります。 Windows Active | * 静的レコードの作成。静的レコードが作成されると、タイムスタンプと、オプションが「古くなったときにこのレコードを削除する」というオプションがあります。 Windows Active Directoryでは、静的レコードには「静的」なタイムスタンプがあり、誤って削除することはできません。 | ||
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* ゾーンの種類:「プライマリゾーン」と「Active Directoryでゾーンを保存する」を選択します。 | * ゾーンの種類:「プライマリゾーン」と「Active Directoryでゾーンを保存する」を選択します。 | ||
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* ゾーン複製のスコープ: 必要に応じて異なります | * ゾーン複製のスコープ: 必要に応じて異なります | ||
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* 逆引きゾーン名: 必要に応じて異なります | * 逆引きゾーン名: 必要に応じて異なります | ||
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* 動的更新: 必要に応じて異なります | * 動的更新: 必要に応じて異なります | ||
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* ウィザードを終了 | * ウィザードを終了 | ||
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* ゾーンを右クリックし、「削除」を選択。 | * ゾーンを右クリックし、「削除」を選択。 | ||
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== Linux/UnixでのDNSの管理 == | == Linux/UnixでのDNSの管理 == | ||
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Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: | Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: | ||
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=== 既存のレコードの更新 === | === 既存のレコードの更新 === | ||
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== AD DNSサーバーを使うためのクライアントの設定 == | == AD DNSサーバーを使うためのクライアントの設定 == | ||
* [[ | * [[WindowsでのDNS設定]] | ||
* [[ | * [[LinuxとUnixでのDNS設定]] | ||
* [[ | * [[Mac OSXでのDNS設定]] | ||
== DNSサーバのテスト == | == DNSサーバのテスト == | ||
「[[ | 「[[DNSによる名前解決のテスト]]」を参照してください。 |
2018年3月24日 (土) 23:54時点における最新版
はじめに
SambaをActive Directoryドメインコントローラとして実行している場合は、DNSサーバも管理する必要があります。
「内部DNSとBIND DLZモジュールに関する一般的な情報」、およびWikiの「BIND9 DLZ DNSバックエンド」に 関するドキュメントがあります。
一般
デフォルトでは、Sambaはプロビジョニング/アップグレード中に(もちろん独自のドメイン名で)以下の2つのフォワードゾーンを作成します。
- samdom.example.com:ドメインのゾーン。
- _msdcs.samdom.example.com:これはForestDNSZoneで、ディレクトリ全体のサービスレコードがいくつか含まれています。
特徴
Sambaの内部DNSは新しい実装です。 BINDは成長したDNSであり、数百万台のサーバで長時間稼動していますが、Samba BIND DLZモジュールはまだ新しいものです。 そのため、両方のバックエンドでMicrosoft DNSツールを使用して設定できる機能はまだすべて含まれていません。 問題や欠 落している機能を発見した場合は、https://bugzilla.samba.org/にあるバグレポート/機能リクエストを開いてください。
内部DNSとBIND DLZモジュールは新しくなっていますが、Active Directoryの基本要件をすべてサポートしています。
既知の問題/未実装の機能
- ゾーン転送の管理はまだ実装されていません。 バグレポート#9951:DNS MMC:MMCでのDNSゾーン転送が失敗する
- 内部DNS(拒否)とBIND DLZ(許可)で異なるゾーン転送設定。 バグレポート#9634:Samba Bind DLZモジュールで誰もがゾーン転送が可能
Active DirectoryのDNSの重要性
動作中のActive Directoryは、動作中のDNSに大きく基づいています。 IPアドレスを名前に変換するだけでなく、その逆もできます。クライアントは、ドメインコントローラ/その他の重要なADサービスをDNSクエリで見つけます。これは、クライアントがネームサーバとしてドメインコントローラを使用する必要があることを意味します。クライアントとドメインコントローラの間で何も使用しないでください。
WindowsでのDNSの管理
WindowsクライアントからDNSを管理するには、DNS MMCスナップインをインストールする必要があります。詳細については、「installing_rsat」を参照してください。
内部DNSサーバーを使用する場合は、次の既知の問題があります。
- 清掃はまだ実装されていません。エラーメッセージ "このシステムではサポートされていません"が返されます。
- 条件付きフォワーダはまだ実装されていません。上記と同じエラーメッセージが返されます。
- DNSフォワーダーは、
smb.conf
でのみ変更できます.MMCスナップインでは変更できません。 - 静的レコードの作成。静的レコードが作成されると、タイムスタンプと、オプションが「古くなったときにこのレコードを削除する」というオプションがあります。 Windows Active Directoryでは、静的レコードには「静的」なタイムスタンプがあり、誤って削除することはできません。
新しいレコードを追加する
- 新しいレコードを追加するゾーンに移動してください。
- 右クリックして追加するレコードの種類を選択します。
- フィールドを埋め、新しいエントリを保存します。
既存のレコードを更新する
- 編集したいレコードがあるゾーンへ移動します。
- レコードを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- エントリを編集し、変更を保存します。
レコードの削除
- 削除するレコードがあるゾーンへ移動します。
- レコードを右クリックし、「削除」を選択します。
ゾーンのプロパティを変更する
- 変更したいゾーンを右クリックします。
- 「プロパティ」を選択します。
注:現在、両方のDNSバックエンドは、ダイアログで設定できるすべての機能をサポートしていません。 問題や欠落している機能を発見し た場合は、https://bugzilla.samba.org/にあるバグレポート/機能リクエストを開いてください。
新しいゾーンを作成する
例として、逆引き参照ゾーンを追加します。
- 右クリックして[逆引き参照ゾーン]を選択し、[新しいゾーン]を選択します。
- 「新規ゾーンウィザード」が表示されます。
- ゾーンの種類:「プライマリゾーン」と「Active Directoryでゾーンを保存する」を選択します。
- ゾーン複製のスコープ: 必要に応じて異なります
- 逆引きゾーン名: 必要に応じて異なります
- 動的更新: 必要に応じて異なります
- ウィザードを終了
BIND_DLZをバックエンドとして使用している場合、新しいゾーンはSambaまたはBINDを再起動せずに直接稼動します。
内部DNSバックエンドは現在、Sambaを再起動して有効にする必要があります。 「バグレポート#9404」を参照してください。
ゾーンの削除
- ゾーンを右クリックし、「削除」を選択。
Linux/UnixでのDNSの管理
新しいレコードを追加
- 例:Aレコードの追加
# samba-tool dns add <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> samdom.example.com demo A 10.99.0.55 Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Record added successfully
- 例:PTRレコードを逆引きゾーンに追加する
# samba-tool dns add <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> 0.99.10.in-addr.arpa 55 PTR demo.samdom.example.com Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Record added successfully
- 例:_tcp.samdom.example.comにSRVレコードを追加する
# samba-tool dns add <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> samdom.example.com _demo._tcp SRV 'demo.samdom.example.com 8080 0 100' Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Record added successfully
SRVレコードに関する注記:最後のフィールド(「データ」)の4つのパラメータの順序は「ホスト名 ポート番号 優先度 重み」であり、 '.'の間でなければなりません。
既存のレコードの更新
- 例:Aレコードを変更する
# samba-tool dns update <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> samdom.example.com demo A 10.99.0.55 10.99.0.66 Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Record updated succefully
レコードの削除
- 例:Aレコードを削除する
# samba-tool dns delete <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> samdom.example.com demo A 10.99.0.55 Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Record deleted succefully
ゾーンを新規作成する
例として逆引き参照ゾーンを作成します。
# samba-tool dns zonecreate <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> 0.99.10.in-addr.arpa Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Zone 0.99.10.in-addr.arpa created successfully
BIND_DLZをバックエンドとして使用している場合、新しいゾーンはSambaまたはBINDを再起動せずに直接稼動します。
内部DNSバックエンドは現在、Sambaを再起動して有効にする必要があります。 バグレポート#9404を参照してください。
ゾーンを削除する
- 例:逆引きゾーンを削除します。
# samba-tool dns zonedelete <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> 0.99.10.in-addr.arpa Password for [administrator@SAMDOM.EXAMPLE.COM]: Zone 0.99.10.in-addr.arpa delete successfully
既存のゾーン一覧を表示する
- 例:セカンダリーゾーンを一覧表示
# samba-tool dns zonelist <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> --secondary -U administrator
ゾーンの情報を一覧表示する
- 例:ゾーンの情報について表示
# samba-tool dns zoneinfo <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> <zone-name> -U administrator
ゾーンのレコードを表示
- 例:ゾーンからのレコードを一覧表示する。
# samba-tool dns query <Your-AD-DNS-Server-IP-or-hostname> <zone-name> @ ALL -U administrator
AD DNSサーバーを使うためのクライアントの設定
DNSサーバのテスト
「DNSによる名前解決のテスト」を参照してください。