「Samba AD DC上でのWinbinddの設定」の版間の差分

提供:雑廉堂Wiki
編集の要約なし
14行目: 14行目:
しく機能しませんでした。 このため、Samba 4.2では<code>winbindd</code>ユーティリティをドメインコントローラ(DC)で使用することがで
しく機能しませんでした。 このため、Samba 4.2では<code>winbindd</code>ユーティリティをドメインコントローラ(DC)で使用することがで
きました。 Samba 4.2よりも前のSambaを実行している場合、<code>Winbindd</code>を使用する前に、サポートされているバージョンに更新してください。 詳細は、「[[Sambaの更新]]」を参照してください。
きました。 Samba 4.2よりも前のSambaを実行している場合、<code>Winbindd</code>を使用する前に、サポートされているバージョンに更新してください。 詳細は、「[[Sambaの更新]]」を参照してください。


== Sambaドメインコントローラ上でのIDマッピング ==
== Sambaドメインコントローラ上でのIDマッピング ==
22行目: 23行目:


{{imbox
{{imbox
| type  = content
| style = margin:4px 2%;
| style = margin:4px 2%;
| text  = ローカルIDが生成された後にADオブジェクトのプロパティにIDを設定すると、Winbinddはwinbinddのキャッシュの有効期限が切れた後、または<code>net cache flush</code>を手動で実行した後にディレクトリの値を使用します。
| text  = ローカルIDが生成された後にADオブジェクトのプロパティにIDを設定すると、Winbinddはwinbinddのキャッシュの有効期限が切れた後、または<code>net cache flush</code>を手動で実行した後にディレクトリの値を使用します。
オペレーティングシステムは、IDを使用してファイルの所有権を管理します。ユーザーが新しいIDを使用してファイルにアクセスできるように、ファイルのアクセス許可を手動でリセットする必要があります。
オペレーティングシステムは、IDを使用してファイルの所有権を管理します。ユーザーが新しいIDを使用してファイルにアクセスできるように、ファイルのアクセス許可を手動でリセットする必要があります。
}}
}}


== smb.confファイルでのWinbinddパラメータの設定 ==
== smb.confファイルでのWinbinddパラメータの設定 ==
50行目: 51行目:
* sambaサービスを再起動します。
* sambaサービスを再起動します。


<WRAP important 100%> Samba AD DCでは、<code>smb.conf(5)</code>のマニュアルページに記載されているすべての<code>Winbindd</code>関連パラメータがサポートされているわけではありません。さらに、<code>idmap config</code>などの一部のパラメータでは、<code>samba</code>サービスが失敗する可能性があります。現在、マニュアルページでは、DCでサポートされているパラメータは強調表示されていません。したが
{{imbox
って、デフォルトを維持するか、このセクションで説明するパラメータのみを使用することをお勧めします。 </WRAP>
| type  = speedy
| style = margin: 4px 2%;
| text  = Samba AD DCでは、<code>smb.conf(5)</code>のマニュアルページに記載されているすべての<code>Winbindd</code>関連パラメータがサポートされているわけではありません。さらに、<code>idmap config</code>などの一部のパラメータでは、<code>samba</code>サービスが失敗する可能性があります。現在、マニュアルページでは、DCでサポートされているパラメータは強調表示されていません。したがって、デフォルトを維持するか、このセクションで説明するパラメータのみを使用することをお勧めします。
}}
 
 
== ネームサービススイッチの設定 ==
 
ネームサービススイッチ(NSS)ライブラリを有効にして、ドメインユーザとグループをローカルシステムで使用できるようにするには:
 
* <code>/etc/nsswitch.conf</code>ファイルの次のデータベースに<code>winbind</code>エントリを追加します。
 
<pre>passwd: files winbind
group:  files winbind</pre>
* 両方のデータベースの最初のソースとして<code>files</code>エントリを保持します。 これにより、NSSはWinbindサービスを照会する前に<code>/etc/passwd</code>および<code>/etc/group</code>ファイルからドメインユーザーとグループを検索できます。
* <code>winbind</code>エントリをNSS <code>shadow</code>データベースに追加しないでください。 これにより、<code>wbinfo</code>ユーテ
ィリティが失敗する可能性があります。
 
<WRAP important 100%> ローカルの<code>/etc/passwd</code>ファイルでドメインと同じユーザー名を使用しないでください。 </WRAP>
 
<WRAP important 100%> Sambaをコンパイルした場合は、<code>libnss_winbind</code>ライブラリのシンボリックリンクをオペレーティングシステムのライブラリパスに追加します。 詳細については、「libnss_winbind Links」を参照してください。 パッケージを使用してSambaをインス
トールした場合、通常、リンクは自動的に作成されます。 </WRAP>
 
== winbinddサービス ==
 
Samba Active Directory(AD)ドメインコントローラ(DC)で<code>winbindd</code>サービスを手動で起動しないでください。 このサービスは、<code>samba</code>プロセスのサブプロセスとして自動的に開始されます。 確認するには、次を入力します。
 
<pre># ps axf
...
2156 ?        Ss    0:00 /usr/local/samba/sbin/samba -D
2158 ?        S      0:00  \_ /usr/local/samba/sbin/samba -D
2172 ?        R      0:00      \_ /usr/local/samba/sbin/winbindd -D --option=server role check:inhibit=yes --foreground
...</pre>
== Winbindd接続のテスト ==
 
FIXME
 
== PAMを利用したドメインユーザーの認証 ==
 
FIXME

2018年3月23日 (金) 13:59時点における版

はじめに

Winbinddサービスを使用すると、次のことが可能になります。

  • chownchgrp などのローカルコマンドでドメインユーザやドメイングループを使用できます。
  • ls コマンド等で、ドメインユーザやグループを表示できます。

Samba アクティブディレクトリ(AD)ドメインコントローラ(DC)でのWinbinddの構成は、ドメインメンバの場合とは異なります。ドメインメンバとしてサービスを設定するには、「 Sambaをドメインメンバとして構成する 」を参照して下さい。


Winbind と Winbinddサービスとの違い

Samba 4.0と4.1は、sambaコマンドに組み込まれた新しいWinbind実装を使用していました。 しかし、この実装は正 しく機能しませんでした。 このため、Samba 4.2ではwinbinddユーティリティをドメインコントローラ(DC)で使用することがで きました。 Samba 4.2よりも前のSambaを実行している場合、Winbinddを使用する前に、サポートされているバージョンに更新してください。 詳細は、「Sambaの更新」を参照してください。


Sambaドメインコントローラ上でのIDマッピング

IDマッピングは、Samba ドメインコントローラ(DC)では、ドメインメンバの場合とは異なる動作をします。例えば、smb.conf ファイルでad(rfc2307)やridなどのIDマッピングバックエンドを構成することはサポートされていないため、sambaサービスが失敗する可能性があります。詳細については「idmap configパラメータがsmb.confファイルで設定されているとドメインコントローラ上の共有にアクセスできない」を参照して下さい

SambaアクティブディレクトリDCでは、Winbinddは常にユーザID(UID)およびグループID(GID)を、ADオブジェクトに設定されたuidNumberおよびgidNumber属性で設定された値から、読み取ります。UIDまたはGIDが割りあてられていないユーザ、及びグループの場合、IDはDC上でローカルに作成され、/usr/local/samba/private/idmap.ldbに格納されます。

{{#invoke:Message box|imbox}}


smb.confファイルでのWinbinddパラメータの設定

Samba Active Directory(AD)ドメインコントローラ(DC)上でWinbinddを実行するには、ほとんどの場合、smb.confファイルの設定は必要ありません。

ユーザーIDとグループIDは、Active Directory(AD)からロードされるか、ローカルで自動的に生成されます。詳細については、「Sambaドメインコントローラ上でのIDマッピング」を参照してください。

Samba DCでは、winbindテンプレートモードのみがサポートされています。このモードでは、すべてのユーザーが以下を取得します。

  • 割り当てられたホームディレクトリパス。template homedirパラメータで設定します。このパラメータのデフォルト値は/home/%D/%Uです。
  • 割り当てられたシェル。template shellパラメーターで設定します。このパラメータのデフォルト値は/bin/falseです。

Winbinddが提供するすべてのドメインユーザーにログオンシェルとして/bin/bashと、ホームディレクトリパスとし て /home/%Uを割り当てるには:

  • smb.confファイルの[global]セクションに次のパラメータを追加します。
    template shell = /bin/bash
    template homedir = /home/%U

詳細は、smb.conf(5)のマニュアルページを参照してください。

  • sambaサービスを再起動します。

{{#invoke:Message box|imbox}}


ネームサービススイッチの設定

ネームサービススイッチ(NSS)ライブラリを有効にして、ドメインユーザとグループをローカルシステムで使用できるようにするには:

  • /etc/nsswitch.confファイルの次のデータベースにwinbindエントリを追加します。
passwd: files winbind
group:  files winbind
  • 両方のデータベースの最初のソースとしてfilesエントリを保持します。 これにより、NSSはWinbindサービスを照会する前に/etc/passwdおよび/etc/groupファイルからドメインユーザーとグループを検索できます。
  • winbindエントリをNSS shadowデータベースに追加しないでください。 これにより、wbinfoユーテ

ィリティが失敗する可能性があります。

<WRAP important 100%> ローカルの/etc/passwdファイルでドメインと同じユーザー名を使用しないでください。 </WRAP>

<WRAP important 100%> Sambaをコンパイルした場合は、libnss_winbindライブラリのシンボリックリンクをオペレーティングシステムのライブラリパスに追加します。 詳細については、「libnss_winbind Links」を参照してください。 パッケージを使用してSambaをインス トールした場合、通常、リンクは自動的に作成されます。 </WRAP>

winbinddサービス

Samba Active Directory(AD)ドメインコントローラ(DC)でwinbinddサービスを手動で起動しないでください。 このサービスは、sambaプロセスのサブプロセスとして自動的に開始されます。 確認するには、次を入力します。

# ps axf
...
2156 ?        Ss     0:00 /usr/local/samba/sbin/samba -D
2158 ?        S      0:00  \_ /usr/local/samba/sbin/samba -D
2172 ?        R      0:00      \_ /usr/local/samba/sbin/winbindd -D --option=server role check:inhibit=yes --foreground
...

Winbindd接続のテスト

FIXME

PAMを利用したドメインユーザーの認証

FIXME