アメリカで開催されていた CES2022 において、DELL XPS 13 Plus 9320 が発表されました。
XPS 13 Plus ニューデザイン
さあ、今年もやってきました CES が。
Dell はデザインも新たな XPS 13 Plus 9320 を発表しました。
発売時期は今年の春、価格は US$1,199.99 から。
XPS 13 シリーズは、各 XPS シリーズの中で最も実験的な取り組みがなされてきましたが、果たして今回の XPS 13 Plus はどうでしょうか。
XPS 13 Plus のスペック
以下は Dell の発表資料の抜粋です。
機能 | 説明 |
---|---|
Model Number | XPS 13 9320 |
プロセッサ | 第12世代 Intel® Core™ i5-1240P (最大4.4GHz, 12コア) 第12世代 Intel® Core™ i7-1260P (最大4.7GHz, 12コア) 第12世代 Intel® Core™ i7-1270P (最大4.8GHz, 12コア) 第12世代 Intel® Core™ i7-1280P (最大4.4GHz, 14コア) |
OS | Microsoft® Windows® 11 Home 64-bit Microsoft® Windows® 11 Pro 64-bit |
メモリ | 8GB LPDDR5 128-bit デュアルチャネル 5200Mz 16GB LPDDR5 128-bit デュアルチャネル 5200Mz 32GB LPDDR5 128-bit デュアルチャネル 5200Mz ※ オンボード取付 |
ストレージ | 256GB PCIe3x4 SSD 512GB PCIe4x4 SSD 1TB PCIe4x4 SSD 2TB PCIe4x4 SSD |
グラフィックス | Intel® Iris® Xe Graphics |
ディスプレイ | 13.4 インチ 4K UHD+ (3840x2400) 4辺フレームレス タッチディスプレイ; DisplayHDR™ 400, 500-nit, 90% DCI-P3 typical, コントラスト比 1650:1, 0.3% anti-reflective, anti-smudge 13.4 インチ 3.5K (3546x2160) 4辺フレームレス OLED タッチディスプレイ; DisplayHDR™ 500, 400-nit, 100% DCI-P3 color gamut, 100,000:1 contrast ratio, 0.5% anti-reflective, anti-smudge, Corning® Gorilla® Glass 7 13.4 インチ FHD+ (1920x1200) 4辺フレームレス タッチディスプレイ; 500-nits, 100% sRGP typical, 2000:1 contrast ratio, 0.3% anti-relective, anti-smudge 13.4 インチ FHD+ (1920x1200) 4辺フレームレスディスプレイ; 500-nits, 100% sRGB typical, 2000:1 contrast ratio, anti-glare 全パネル共通 - Dolby Vision™, Eyesafe® テクノロジー, 視野角 178° |
ACアダプター | 60W ACアダプター(USB Type-C™) |
光学ドライブ | なし |
オーディオとスピーカー | Waves MaxxAudio® Pro と Waves Nx® 3D audio 8W 4スピーカー Waves MaxxVoice に最適化されたデュアルマイク VoIPサポート - Microsot Cortana 使用可 |
バッテリー | 55WHr battery (built-in) バッテリーは組込、ユーザーによる交換は不可 |
ポート | 2x Thunderbolt™ 4(USB Type-C™) DisplayPort出力, パワーデリバリー対応 1x 標準で USB-C to USB-A v3.0 アダプター同梱 |
寸法と重量 | Height: 15.28mm x Witdh: 295.3mm x Depth: 199.04mm 最小重量: 1.24Kg |
入力 | タッチディスプレイ(オプション) 2 Digital Array Microphones Full size, backlit, zero-lattice keyboard; 1.0mm travel Seameless glas, haptic ForcePad Windows Hello fingerprint reader in power button & HD (720p) Windows Hello camera in upper bezel Ambient Light Sensor for display backlight control |
無線 | Intel® Killer™ Wi-Fi 6E 1675 (AX211)(2x2) + Bluetooth 5.2 |
Intel 第12世代 Alder Lake-P を採用
CPU は 12世代 Intel Core プロセッサで、モバイルのメインストリーム向けの Alder Lake-P を採用しています。
12世代 Core シリーズは高性能コア(Pコア)と高効率コア(Eコア)によって、負荷に応じてそれぞれのコアに処理を振り分けることで、従来よりも消費電力に対する性能が高く、マルチコア性能も上がっています。
ただし、この CPU の性能を発揮するには、Windows 11 以降の OS が必要になります。それゆえ XPS 13 Plus は標準で Windows 11 を採用しています。
ディスプレイは16:10を継続
4辺フレームレスディスプレイは、3つの解像度で4タイプ用意されています。
- 13.4 インチ FHD+ (1920x1200) 4辺フレームレスディスプレイ
- 13.4 インチ FHD+ (1920x1200) 4辺フレームレスタッチディスプレイ
- 13.4 インチ 3.5K (3546x2160) 4辺フレームレス OLED タッチディスプレイ
- 13.4 インチ 4K UHD+ (3840x2400) 4辺フレームレス タッチディスプレイ
また、3.5K ディスプレイは OLED でタッチ対応のディスプレイになっています。
個人的には アスペクト比16:10 のディスプレイを継続してくれたことに評価したいですね。
静電容量タッチ方式のファンクションキー
今回の大きな変更の一つが、キーボード周りでしょう。
隙間レスキーボードというのでしょうか、英語では zero-latticeと表現されていますが、キートップが隙間なく並んでいます。
注目すべきは、キーボードのが5段で、最上部のファンクションキー/メディアキーは静電容量タッチ形式に変わっています。
海外メディアの動画等を確認すると、ファンクションキーとメディアキーの表示が切り替わるだけで1、Macbook Pro に採用されていたタッチバーとは違うシンプルなもので、使用する状況に応じて表示が様々に変わるわけではないように見えます。
Dell 曰く、物理キーはスムースで心地の良い物になっているとのことですが、このタッチ式のファンクションキー2は賛否両論ありそうですね。
先程の Macbook Pro の話でもありましたが、ファンクションキーならまだしも、やはり ESC キーは物理キーがほしい、と思う人は多いかもしれません。
ボーダーレスなタッチパッド?
もう一つ大きな特徴が、キーボードのパームレストにあたる部分です。
通常いつもここにあるはずのタッチパッドがありません。
Dell は "seamless Forcepad (継ぎ目のないフォースパッド)" と呼んでいますが、この平面で均一なアームレスト部分にタッチパッド相当の機能が組み込まれており、タッチ操作等を振動でフィードバックするようになっています。
Thunderbolt4 x2 ポート、SDカードスロット ヘッドフォンジャックは廃止
入出力ポートはシンプルに、Thunderbolt 4 (USB Type-C, ディスプレイポート・パワーデリバリー対応) が2ポートのみです。
このポート数は先代でも同じですが、この XPS 13 Plus は本当にこの2ポートしかありません。先代にはあった SDカードスロットやヘッドフォンジャックは廃止されました。
なので、自ずとこの PC を購入するユーザーは、同時になんらかの ドックを取り付けてポートを拡張せざるを得なくなります。
まとめ
今回の XPS 13 Plus はなかなか攻めてきました3。
静電容量タッチ式のファンクションキー、削られた SDカードスロット、ヘッドフォンジャック。
境界や段差のないフォースパッドと呼ばれる、タッチパッド。
これらのいずれもが、XPS シリーズでは初めて採用されたもので、おそらく賛否両論分かれると思います。
ただ、XPS 13 に共通して言えるのは、非常にコンパクトで持ち運びに便利ということでしょう。
たしかに、1.2k オーバーの重量はこのクラスで決して軽いわけでもないですが、それでもこのサイズと薄さは十分なアドバンテージになります。
ただそこに高性能をもとめるかというと、そこまで求める必要もないクラス故、色々とこうやって攻めたモデルづくりができるのだと思います。
その場合、3.5K の OLED や、UHD+ のディスプレイなどはオーバースペックと言えるので、結果的にベストバイは FHD+ のタッチレス、CPU は Core i5-1240P で十分かもしれません。
実際には色々と触ってみないとわからないでしょうが、デルアンバサダーでお借りすることができれば、色々レビューしてみたいと思います。
個人的に興味があるのは、
Ubuntu で動作可能かどうか
ですね・・キーボードの実装方法によっては無理かなぁ・・。
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