今回、デルアンバサダープログラムにより、今年の頭に発売された Dell XPS 13 9300 をお借りすることができたのでレビューしてみたいと思います。
デルアンバサダー・プログラムで XPS 13 9300 のレビュワーに!
ダメ元で申し込んだら、なんと XPS 13 9300 のレビュワーに選ばれました。
昨年から、MacBook Pro を買うか、Dell の XPS シリーズを購入するのかで色々と迷っていたので、これはチャンスです。
XPS 13 (9300) 2020 年アーリーモデル
今回お借りしたスペックは以下の通りです。
スペック | New XPS 13 9300 (2020) フロスト&アークティックホワイト |
---|---|
CPU | Intel® Core™ i7-1065G7 |
クロック周波数 | 1.3 GHz — 3.9 GHz |
TDP | 15 W |
コア数 (スレッド数) | 4 (8) |
Passmark Score | 8923 |
Geekbench | 4728 (1243) |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
ビデオカード | Intel Iris Plus |
ディスプレイ | 13.4インチ UHD+ (3840 x 2400) InfinityEdge タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ |
メモリ | 16GB 3733MHz LPDDR4x オンボード |
HDD | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
ポート | 2×Thunderbolt™3 (電源供給/DisplayPort), 1×microSDカードリーダー, 1× ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック, 1×Type-C™ USB-A v3.0 変換ケーブル |
スロット | なし |
寸法(mm) | 295.65×198.68×6.75 ‐ 9.58 |
重量 | 1.27kg |
ワイヤレス | Killer™ Wi-Fi 6 AX1650 (2x2) & Bluetooth 5.0 |
プライマリバッテリー | 4-セル バッテリー, 52 Whr |
価格 | ¥222,980 (税別・送料込) |
まさかの UHD+ モデルということで、これは嬉しい誤算です。
XPS 13 9300 UHD+ モデルのサクッとした所感
今回使用させていただいて感じた、ザクッとした感想は以下の通り。
おすすめ
- 薄くてコンパクト
- 16:10 インフィニティエッジディスプレイ
- 入力しやすいキーボード
- 広く大きくなったタッチパッド
ここがいまいち
- 減らされた USB ポート
- 6 コアから 4 コアに
- ヘビーな作業では熱く遅くなる
- 13インチで UHD+ のメリットは?
外観
全体的な外観は、やはり薄くてコンパクトで、アルミのボディで、とてもスタイリッシュです。
また、重量は 1.27k ということで、決して軽いわけではないですが、持ち運びは十分にできると思います。実物の XPS 13 はかなり小さな筐体なので、持ったときにそのずっしりとした重さに驚きます。
ボディは極限にまでコンパクトになりました。13インチフレームレスディスプレイで、ディスプレイは少し大きくなったにもかかわらず、ボディ全体はより小さくなっています。
先日、別件で購入した Dell Inspiron 13 2-in-1 モデルと比較した画像を見ていただければ、そのコンパクトさがわかるかと思います。実際、古い 11 インチのノート PC に匹敵する大きさとのこと。
入出力ポート系では、USB Type-C ポートが一つ減ってしまいました。
13.4 インチ 16:10 インフィニティエッジディスプレイ
今回一番注目したいのは、13 インチ 16:10 インフィニティエッジディスプレイです。
16:10 のアスペクト比のディスプレイは昨年の XPS 13 2-in-1 モデルに採用されていたわけですが、そのディスプレイが今年になって13インチモデル、15インチと17インチモデルにと、XPS シリーズ全体に採用されることになりました。
16:10 のディスプレイの良い部分は、コーディング時や、画像や動画の編集時によくわかります。
コーディング時にはより多くのコードを見渡すことができますし、動画や画像の編集時にもメニュ=項目やサムネイルが多く表示できたりと、いろいろと捗ることが多いです。
MacBook Pro や MacBook Air なども同様に 16:10 のディスプレイを採用していますし、EIZO などのプロ向けのディスプレイの多くも 16:10 のアスペクト比のディスプレイを採用していることからもわかるように、Dell の XPS シリーズは、よりクリエイター向け、またはプロユース向けを志向した製品であると思います。
また、UHD+ ディスプレイは、
- VESA の DisplayHDR 400 に認定
- sRGB 100%、DCI-P3 90% の高色域に対応
- 500 Nit、低反射のタッチディスプレイ
と、画像編集や動画編集にその能力を発揮するスペックになっています。
大きくなったキーボードとタッチパッド
XPS 13 のキーボードは先代よりも少し大きくなって、ボディの幅いっぱいにまでキーボードが広がっています。
キーも一つ一つが大きめに作られていて、タイプミスも少なく、使用感も良好です。
少し気になっていたのは、電源ボタンが右上角に位置しており、バックスペースキーと押し間違えやしないかということだったのですが、以外に大丈夫でした。
大きくなったタッチパッドも悪くないですね。
とはいっても、比較している対象が10年近く前の Dell Inspiron 13 なんであまり意味ないかもしれませんが、タッチ感度やジェスチャー入力も良好で、今のところマウスなしで使用できています。
CPU は 6 コアから 4 コアに
CPU は Intel の Ice Lake-U、第10世代の Core i7-1065G7 を搭載しているのですが、先代の Comet Lake-U プロセッサ、Core i7-10710U からすると、6コアから4コアとなって、パフォーマンスが落ちたといわれていますが、内臓グラフィックスが UHD Graphics 620 から、Iris Plus Graphics G7 となって、グラフィックス性能は上がっています。
PassMark Score | Core i7-10710U | Core i7-1065G7 |
---|---|---|
CPU Mark | 9965 | 8993 |
Single Thread Rating | 2486 | 2506 |
こんな感じで CPU のパフォーマンスは、シングルコアでは Core i7-1065G7 の高く、マルチコアでは Core i7-10710U の方が優れます。
UHD Graphics 620 | Iris Plus Graphics G7 | |
---|---|---|
Shading units | 196 | 512 |
Base Clock | 300 | 300 |
Boost Clock | 1000 ‐ 1150 | 1050 — 1100 |
max GFLOPS | 422.4 ‐ 441.6 | 1075.2 ‐ 1126.4 |
そして、グラフィックス性能については、圧倒的に i7-1065G7 の方が上になります。
このことから、今回の XPS 13 は、
- マルチコア性能は落ちる
- シングルコア性能と、グラフィックス性能は勝る
という事から、少しクリエイティブな用途には少し辛い場面も出てくるかもしれませんが、まったく向いていないわけではないのでご安心を。
あと、余談ですが、ゲームにはある意味 XPS 13 (9300) の方が向いていると思います。もちろん、あくまで内臓グラフィックスなので、無理はできませんが・・
それでもやはりサーマルスロットリングは起きる
今回一番気になったのは、やはり 「熱」 です。
Cinebench 等を走らせると、最初のうちこそ CPU のクロックも 3GHz 以上で回りますが、やがて温度が上がってくると、1300MHz を超えなくなります。
だから、ヘビーな作業で連続運転させると、CPU の本来の性能を発揮できなくなります。
ある意味、この小さくてコンパクトな筐体に、パワフルな CPU を搭載しているのでしょうがないといえばしょうがないのですが・・
とはいえ、コンパクトながらパワフル、これを持ち運べるっていうのが、XPS 13 の真骨頂じゃないでしょうか?
13.4 インチ、UHD+ という選択
私ははっきりと言って高解像厨です。その点については知っておいていただくとして、13.4 インチというサイズで UHD+、3840×2400 の解像度が必要かどうか、というと、価格面で安く買いたければ、特に必要はないかな?
といった感じでしょうか。
実際、200% 表示 (1920×1200 相当) でも結構文字が小さいので、結局 225% くらいにして使う方がよいくらいで、よっぽど 4K ディスプレイが欲しいとかじゃなければ、FHD+ (1920×1200) ディスプレイのモデルを購入するのがよいと思います。
非タッチディスプレイになりますが、2万円ほど安いですしね。
まとめ
で、今回の総評的なものですが、
- コンパクトな筐体は、なんといっても神
- 多少のゲームならば遊べてしまうスペック
- でも、少し熱い
- 駆け出しのクリエイターで、ときに外でも使いたい人におすすめ
こんなところでしょうか。
また、もう少し突っ込んだレビューは後日に書いてみたいと思います。
動画
動画も作りましたので、もしよろしければ御覧ください。
1件のコメント
匿名 · 2020年9月17日 8:33 PM
二台買って二台とも故障しましたけどね