年が変わってから、大阪の都市計画関連の情報については、少し落ち着いていたのだけれども、ここに来て「うめきた 2期」に関する情報が飛び込んできました。
うめきた 2期 中央地区 を都市再生特別地区に追加
大阪市は、都市計画都市再生特別地区にうめきた2期中央地区を追加する、として、 都市計画案の縦覧 が公開されました。
概要は以下のとおりです。
- 種類: 都市再生特別地区(うめきた2期中央地区)
- 面積: 約12.0ha
- 北地区: 約5.2ha
- 南地区: 約6.7ha
- 建築物の容積率の最高限度:
- 北地区: 650 %
- 南地区: 1100 %
- 建築物の建ぺい率の最高限度: 80%
- 建築物の建築面積の最低限度: 2,000m²
- 建築物の高さの最高限度:
- 北地区:
高層部:180m, 140m
中層部:75m
低層部:50m, 35m, 15m - 南地区:
高層部:190m, 160m, 140m, 100m
低層部:50m, 35m, 15m
- 北地区:
縦覧期間は、2020年1月31日 (金) ~ 2020年2月14日 (金) の、土日祝日を除く9時~12時15分、13時~17時、大阪市役所 7F 、大阪市都市計画局計画部都市計画課1で行われ、広く意見が求められます。
うめきた2期 最近の流れ ~ これからの流れ
- 2018年7月 開発事業者決定
- 2019年3月 2期区域に関する都市公園の都市計画決定
9月 2期区域の土地区画整理事業変更認可 - 2020年1月 都市再生特別地区の変更に関する縦覧開始と意見書受付実施 ← 今ここ
- 2020年10月 順次着工
- 2023年春頃 北梅田駅完成
- 2024年以降 順次開業
都市再生特別地区って何?
大阪市の資料をそのまま引用すると、
都市再生特別地区は、都市の再生拠点として、都市再生緊急整備地域内において、既存の用途地域等に基づく用途・容積率等の規制を適用除外とした上で、自由度の高い計画を定めることができる都市計画制度
—— 大阪市:都市再生特別地区
とあります。
都市再生緊急整備地域は、国が定める「都市再生特別措置法」において、重点的に市街地の整備を推進すべき地域として政令で定める地域です。その地域の中でも都市の国際競争力の強化を図る上で、特に有効な地域として政令で定める地域のことを「特定都市再生緊急整備地域」と呼びます。
うめきた2期地区は、大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域に定められた都市再生緊急整備地域の中の、大阪駅周辺地域と呼ばれる特定都市再生緊急整備地域に含まれています。
うめきた2期中央地区って何?
A地区・B地区・C地区に別れたうめきた2期地区地区計画 (約 17.1 ha) のうち、A地区の北地区 (約 5.2 ha)、南地区 (約 6.7 ha) の合計約 12.0 ha を指します。
次の図は、うめきた2期地区地区計画の説明図の抜粋です。
今回、都市再生特別地区に追加された、うめきた2期中央地区は以下になります。
うめきた2期中央地区 の高さ最高限度や壁面位置の制限の詳細が判明
今回の縦覧で公開された資料から、建築物の高さ制限と、壁面の位置の制限に関する詳細な説明図が公開されました。
というわけで早速モデルに起こしてみた
先の説明図からモデルを起こしたのですが、実際の建築物の高さや壁面の境界位置は違ってくる事があるので、その辺はご了承ください。
説明図の図を元に高さを出しているだけなので、おそらく低層部、中層部の形状は変わると思います。
従来、北地区で175m、南地区で185mであった建築物の最高限度が、それぞれ 180m 、190m に変更されています。このあたりは航空法による高さ制限が入っており、概ね制限高さになっているのでしょうが、せめてもうあと50m程度の猶予をもらってもいいんじゃないか、と思うのは私だけでしょうか?
ついでに Google Earth にも
テクスチャも何も貼っていないので味気ないですが、雰囲気がわかれば幸いです。
淀川の河川敷から見ると、ビルの隙間が埋まって、ビル街の厚みがました感じがします。
まとめ
いよいよ、うめきた2期も本格的に動き始めるのも近い感じがしてきましたね。
正式なパースが出てくるのが楽しみです。
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