JR難波駅の OCAT に隣接している区画にアパホテル&リゾート 大阪難波駅タワー が建設されます。
アパホテル&リゾート 大阪難波駅タワー
「アパホテル」はれっきとして知られているアパグループが展開するホテルチェーンですが、このアパグループが先日 12月10日、大阪市浪速区に新たにホテル用地を取得したことがネットニュースで流れました。
大阪・難波に34階建てタワーホテルを計画/客室数は2064室/アパグループ https://t.co/UaDaNyi085 pic.twitter.com/MkoEJ0uIf1
— 建設ニュース (@constnews_info) December 11, 2019
ホテルの仕様としては、都市滞在型のリゾートホテル、「アパホテル&リゾート」 になるということで、プール、フィットネス、大浴場を備え、シングル、ツインのみならず、2~4人で宿泊できる部屋も用意されているとのこと。
客室数としては西日本最大規模
建物の規模は、地上34階建て、延べ 38,000m² で客室数は2064室。客室数としては、西日本では最大規模となります。
立地は、JR難波駅とOCATに隣接している一画。
国土地図にあたって現地の面積を測ってみると、(あくまでざっくりですが、) 3,750m²になりました。
大阪市の資料1によると、湊町地区地区計画のB-4地区にあたり容積率は 1000% となるので、延べ面積 38,000m² から逆算すると、敷地面積は 3,800m² ということになります2。
現在、大阪で最大規模のホテルというと、リーガロイヤルホテル (1,042室) となっているのですが、先日オープンしたホテル阪急レスパイア大阪 (1032室) をはじめ、アパホテル&リゾート梅田駅タワー(1709室)、アパホテル&リゾート御堂筋本町タワー(917室) などの大型のホテルの建設がラッシュを迎えつつあります。
昨今のインバウンド需要や、今後の万博、IR を睨んで、という部分もあるのでしょうが、過剰供給にならないか心配になってしまう部分もあります。
公表されている外観に疑問あり!?
ところで、公開された完成予想図を元に、3D モデルを起こしてみたのですが、なんだかしっくりと来ません。
たぶん、完成予想図は意図的に建物が大きく目立つように描かれているように思います。
というのも、予想図のマルイト難波ビルと、ローレルタワー難波の間の空間が、実際よりも広めに描かれています。
また、もう一つよくわからないのが、高さです。
マルイト難波ビルは高さが144mあります。予想図ではそのマルイト難波ビルよりも明らかに高く描かれており、目測ですが160mかそれよりも高く見えます。
だいたい、ホテルやマンションは1フロアあたりの高さが3mから3.5mくらいのことが多いと思うのですが、この建物の場合は低層部のスパンの高い共用フロアや、塔屋、屋上機械室部分を考慮しても、どうしてもホテル階のスパンが4m以上ないと、そんな高さにはならないんですよね。
ちなみに、アパホテル&リゾート 横浜ベイタワーは、地上35階で高さ135mになっています。35階建てで135mという数字は、まだ納得できる数値です。
まだ設計計画も定まっていない (産経新聞) とのことなので、これはこれであくまで予想図としてみるのが良さそうです。
今のところ確実にわかっているのは、3,800m² の敷地に、容積率 1000% という事実だけです。
Google Earth で景観をシミュレーション
この、ちょっと矛盾している外観予想図を元に 3D モデルを起こしてみたので、GoogleEarth に配置して景観をあれこれ試してみました。
ちなみに、この 3D モデルは高さを 161m として作成しています。
場所
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容積率 100% で、敷地面積一杯に建物を建てた場合、1階建ての建物が建てることができるので、1000% は敷地面積一杯に建物を建てて、10階建てまでの容積を許容するということになります。 ↩
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