先日組んだ、Ryzen5 3600 搭載PC、なかなかいい感じです。私は Forza Horizon 4 をインストールしちゃいました。ストレスもなくめちゃ面白いですよ。
ストレスと言えば・・今回のPCはどの程度の性能があるのか、ベンチマークをしてみました。
先日の記事で書いた、Ryzen5 3600 搭載PC のベンチマークをしてみました。
記事を投稿するまでにちょっと時間がかかったのはまた後ほど書くとして、早速結果を見ていきたいと思います。
ベンチマーク対象マシン
Ryzen5 搭載PCのベンチ結果だけ見てもつまらないので、比較用に下の表にある3台のPCでベンチマークしました。
奥様PC(今回自作分) | 仕事用PC(自作) | 自宅用PC(自作) | |
---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen5 3600 | AMD Ryzen7 2700X | Intel Core i7-4770 |
クロック | 3.6 GHz | 3.7 GHz | 3.4 GHz |
ブースト時クロック | 4.2 GHz | 4.3 GHz | 3.9 GHz |
CPUコア数 | 6コア12スレッド | 8コア16スレッド | 4コア8スレッド |
CPU Mark | 19984 | 16954 | 9778 |
マザーボード | ASUS TUF B450M-PRO GAMING | ASUS X470-PRO | ASUS Z97-DELUXE (2019年1月 に換装) |
メモリ | PC4-21300(DDR4-2666) 16GB | PC4-21300(DDR4-2666) 32GB | DDR3 PC3-10700 32GB |
HDD | Intel SSD 760p 256GB Crucial CT500MX500SSD1/JP 500GB |
Crucial P1 CT500P1SSD8JP 500GB WD WD30EFRX 3TB |
SanDisk SDSSDH3-500G-J25 500GB SeaGate ST4000VN008 |
制作時期 | 2019年8月 | 2019年2月 | 2013年3月 |
なんだか、ちぐはぐな感じが拭えないところですが、いま手元にあるPCはこれだけなので勘弁してください。
先代の Ryzen7 に第3世代 Ryzen5 がどれくらい肉薄するのか、また、Core i7-4770 がどの程度太刀打ちできて、どのくらいコテンパンにやられてしまうのかも期待するところです。
それにしても、マザーボードは ASUS ばかり1だなぁ・・
まずは Cinebench
まずは、純粋にCPU性能を比較できる Cinebench を。
それぞれのPCで、R15、R20の両方でベンチマークを測ってみました。その結果が次のグラフ。
念の為書いておきますが、グラフの棒が長いほうが性能が良いことを示しています。
マルチスレッドの結果は、惜しいことに Ryzen5 3600 はわずかに Ryzen7 2700X に負けてしまいましたね。
もし仮に、Ryzen7 2700X を 6コアで動かした場合、Ryzen5 3600 は15%ほどの性能向上が見られると言うことなんですが、その部分はまだ検証していません。
Core i7-4770 は、ダブルスコア以上の差をつけられてしまいました。もう6年以上も前のCPUだからしかたがないですよね。
シングルCPUでのベンチでは、Ryzen5 3600 の性能が Ryzen7 2700X の性能を15%ほど上回っています。これは、AMD の発表通りの性能差、ということになりますね。
また、Core i7-4770 もシングル性能では健闘しています。最新のCPUに比べると性能は落ちますが、通常使用においてはストレスのないCPU、と感じさせるのはこの高いシングル性能のせいかもしれませんね。
定番のFFベンチ
お次は、定番の「ファイナルファンタジー」のベンチマークです。
これはやはり、グラボの性能が物を言う、ということがはっきりと出ていますね。
自宅用PC Nvidia の GeForce GTX 660 を。仕事用も、性能よりも動けばいい、ということで、ヤフオクで中古のPalitの GTX 660 Ti をつけています(4,000円程度で購入)。
Core i7-4770 と Ryzen7 2700X の間には相当な性能差があるにもかかわらず、FFベンチでは奥様PCの GTX 1660 Ti にダブルスコアに近い差をつけられてしまっています。
ゲームを快適にしたければ、他の予算を削ってでもグラボに回せ、とよく言われるのが理解できる結果だと思います。
続いて、ローディングタイム。こちらは、グラフの棒が短いほうが、早い、という意味になります。
ベンチマークソフトの起動については、Ryzen5 3600 搭載マシンは、SATA 接続の2.5インチSSDからの起動になっています。それ以外は、SATA 3.5HDD からの起動。
SSD から起動している Ryzen5 マシンが早いのはわかりますが、同じように SATA接続の 3.5HDD から起動しているだけなのに、Ryzen7 搭載マシンと、Core i7-4770 搭載機で大きな差があるのが謎。
やはり、「海門」 はダメなのかな?
あるいはケーブル?
閑話休題
・・それにしても・・FF14ベンチが出た頃は、まだ GTX660 でも現役で使えそうだな、と感じさせてくれたのに、FF15ベンチは GTX 660、GTX 660Ti ともに「動作困難」になるとは・・
逆を返せば、Core i7-4770 搭載PCでも、グラボをいいのに変えれば充分動作させ得ることができるとも言えますね。
ちなみに、FF15ベンチでは、GTX 660、GTX 660Ti ともに時折ベンチが落ちる事がありました。
Blender でアツくなれ!
Blender 2.8 で、1年前ほどに作った CG をレンダリングさせてみました。
Blender といえば最近、エヴァンゲリオン等で有名な、スタジオカラー が今後メインのCG作成ツールとして採用する、ということで話題になりましたね。
オープンソースのCG作成ツールで、相当古い頃からあるソフトウェアです。
Blender では、CPUレンダリングの他にも、GPUでレンダリングすることもできるのですが、今回はCPUによるレンダリングをしています。
このベンチマークは、レンダリング処理にかかった時間を計測しているので、値の大きいほうが、時間がかかっている、要するに、「遅い」=「性能が悪い」ということになります。
Ryzen シリーズでは、マルチスレッド性能の優れている、Ryzen7 2700X が Ryzen5 3600 を上回りました。
Core i7-4770 は、言わずもがな、Ryzenシリーズに対してダブルスコアで負けてしまいました。
このように、実際のレンダリングの現場でも、Cinebench と同じような結果がでましたね。
また、このベンチマーク中に、それぞれのCPU温度が最高値を記録しました。
Ryzen7 2700X で 76℃、Ryzen5 3600 で 80℃ (!) です。特に、Ryzen5 3600 の 奥様PCですが、ケースに付属のファン1つのみで排気させているので、ケースファン等を増設してみて様子を見てみないといけないかもしれませんね。
ちなみに、Core i7-4770 は 61℃ と十分に許容範囲内でした。
それにしても早いですね。自宅PCで去年レンダリングしているときは、ちょっとトイレに行ったくらいでは終わってないくらいだったんで、凄いと思います。
Eclipse (Java 統合開発環境) はどうだ?
自作er のブログや Youtube などで見るベンチマークではほとんど見ることのない、開発環境でのベンチマーク (?) をしてみたいなと思います。
まあ、最近のCPUの性能は十分に高いので、開発環境の動作に不足はない、というのがあるのかもしれませんが、ちょっとやってみたら変な結果が・・
これは条件としては、Pleiadesの、Eclipse 2019-03 のパッケージを使用して、最低限の環境をセットアップし、テストしました。詳細は以下の通りです。
- Javaベースのウェブアプリケーション(Warファイルで130M程度)。
- Javaコンパイラは、Java8。
- リモートの Git リポジトリからクローン。
- Maven を使用。
- Maven プロジェクト更新済み。リポジトリからのパッケージのダウンロードはすべて完了済み。
- プロジェクトは、クリーンビルド済み。
- 計測は、
mvn clean install
実行時の時間を計測(複数回実行して、最も早かった結果を採用)。
で、結果ですが、何故かここでは Core i7-4770 が圧勝してしまいます。
何度も何度も繰り返しましたが、Ryzen 搭載PCは 30秒の壁を超えることができませんでした。あえていうと、Core i7-4770 は25秒台を切った場合もあったんですが、26秒台の結果を採用しています。
原因はよくわかりません。 Java系はIntelに最適化されている!?
これはちょっと、今後の課題にしておきます。
まとめ
それにしても、価格性能比を考えても第三世代の Ryzen 2シリーズは魅力がありますね。もし自分用のPCを組むなら、やはり Ryzen7 3800X かなぁ・・
ベンチマークは、世にたくさん出ているので、あえてこんなベンチマークをする必要があるのか、とも思ってしまうのですが、個人的には開発環境系の処理速度は気になってしまいます。なかなか誰もやってくれませんからね。
また、たまに Blender などでレンダリングする身からすると、実際のレンダリングでどの程度の差があるのか。コレも他のベンチマークブロガーや、Youtuber がやってくれないので気になっていました。
おおよその想像通り、Cinebench の性能差に近い感じで数字が出ていましたね。
まあ、それにしても新しいRyzenは早い。仕事用PCと自宅用PCを今度こっそり変えてこようかな・・冗談ですよ。
今回、コテンパンにやられて、オワコン認定されてしまった Core i7-4770 ですが、限界性能ではもうすでに最新のCPUに太刀打ちできない状態ですが、通常使用程度(ウェブブラウジング、メールやSNSなど)においては全く問題がないことを付け加えておきます。
あと、今回はベンチ結果のグラフをどのようにして作成するのか迷いました。
最初は、Excelで作成してその画像を貼ってやろうか、とも考えたのですが、それではちょっと芸がないなと思ったので、Chart.js を記事内でショートコードを使って使用できるプラグインを作成しました。
特に、Blender ベンチや、Eclipse ベンチのように、かかった時間を表示するグラフで躓いてしまい、時間がかかってしまいました。
このことについてはまた近日まとめてみたいと思います。
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