今や、世のWebサイトにはたくさんのビルブロガーがいるので私などが書くことなど何もないのですが、今回はあまりにも嬉しいので書くことにしました。
あの、幻の計画とも呼ばれた「梅田3丁目計画(仮称)」がついに日本郵政の調達情報にに入札公告として開示されました(梅田3丁目計画(仮称)建設工事‐日本郵政)
西梅田再開発計画
そもそも西梅田とは、その昔、大阪駅の西側に船が出入りできるようになっていた堀を埋め立ててできた地域で(出入橋はその名残です)、そこに西梅田貨物駅ができ、その後、貨物駅が廃止となった後は、キャッツシアターが一時的に利用する、広大な空き地になっていました。たしか、今ハービスタワーや、ハービスENTのあたりは阪神電鉄の地下への引き込み線があったはずです。
その頃1に浮上したのが、西梅田再開発計画です。すでに超高層フリークだった私は、新聞の紙面に小さく載っていた完成予想模型の写真を見てワクワクしたものです(このときの紙面上の画像が、「大阪ガーデンシティ: 東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行」にあります。とても貴重な画像です)。
そして、このときすでに大阪中央郵便局の建替えは計画されていたのです。
幻の計画が現実に
あれからバブルが崩壊して、バブル期にたくさん雨後の筍のように湧いてきたきらびやかな都市開発計画・・そう、超高層ビルが林立するまるでマンハッタンか香港かと見紛うばかりかのりんくうタウンや、コスモスクエア、250m もの超高層ビルを3棟も擁する南海なんば駅など、それこそ泡のように消えていきました2。
西梅田再開発計画はと言うと、まだ梅田に近かったのもあって、ハービス大阪を皮切りに大小たくさんのビルがひしめきあう、大阪を代表する立派なビル街になりました。ある一角を除いては・・
そう、大阪中央郵便局跡地です。
計画の概要
- 工事名
梅田3丁目計画(仮称)建設工事- 工事場所
大阪府大阪市北区梅田三丁目2-4、2-14、2-18- 工事内容
- 敷地面積: 約12,920m2
- 構造: 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄筋コンクリート造
- 規模: 地上39階、地下3階、塔屋2階、高さ約190m
- 延べ面積: 約 227,000m2
- 後期
解体着手:2020年7月~竣工:2024年3月(予定)。ただし、落札者の提案により後期を短縮することがある。
当初、187mという高さが190mになったのは予想外というか嬉しい誤算でした。過去にたくさんスペックダウンされて設計され直してくるパターンが多いので・・。
海抜がほぼ0mの場所で、大阪空港による高さ制限は188mなんですが、2mくらいは誤差でいいんですかね?
いや、もっと緩和してもらってもいいくらいですが・・ pic.twitter.com/6IZSt3Vkht— 雑廉堂 (@rough_and_cheap) June 21, 2019
まとめ
このビルが完成すると、西梅田再開発計画は概ね完成となるでしょう。
また、その頃には大阪北ヤードの2期の計画も大詰めを迎えてきているでしょうし、ますます大阪駅南側の旧ビル街の影が薄くなってしまいそうです。
おまけ
建設パース図|出典:大阪市
GoogleEarth での完成予想モデル
阪急と阪神の連絡橋あたりからのイメージ。今までポッカリと空いていた西側の空間が賑やかになりそうです。
オレオレ作成モデル
パースと平面図から起こしたモデル。上のGoogleEarthに貼ってるのもこのモデル。ここからどんなふうに変化があるのか楽しみ。
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