自宅にサーバーを持ちたい・・
サーバーを所有することは、漢のロマン。
そんなあなたに送る、サーバー廃人へのレクイエム・・・

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どうやってサーバーを手に入れるのか

きちんとしたところでサーバーを買おうとするとものすごく高いですよね。

どれくらい高いのか。
実際に、Dell さんのページで PowerEdge T640 を見積もりすると、いろいろなんやかんやと付けて、軽く税込み240万円を超えてしまいました。240万もあれば、車が買えますよね。

Xeonシルバープロセッサーを2個付けて、メモリが96GB、RAID6に対応したRAIDコントローラが付いていて、900GBのSAS HDD、起動用にM2 SSD、OS無しでです。

これは流石に、個人では手が出ません (当たり前ですが・・)。というか、手を出してはいけません。家庭崩壊間違いなしですね。

では、自作PCみたく自分でパーツを揃えて作る?

これは、サーバーを購入するよりかは安く済むかもしれませんが、それでもマザーボードだけでも最低4万円以上、CPUなんて、下手すると中古の軽自動車が買える価格ですし、メモリやHDDもサーバー用はものすごく値が張りますので、自作するというのもかなり無理があります。

そこで、ヤフオクなどで手に入る中古サーバーの出番になります。ヤフオクなど、と書いていますが、事業者向けの中古サーバー販売サイトなどは、個人で購入するには高い場合がほとんどですし、フリマ系では取扱がなく、事実上ヤフオクの一強となります。

どんなサーバーがほしいのか

個人でサーバーを使うとして、どのようなサーバーがほしいのかも肝心です。

ぱっと思いつくのは、

  • ファイルサーバー
  • 自宅公開用のWEBサーバー
  • 大容量のクラウドストレージ

こんなところしょうか。。1

NAS ってどうなの?

ファイルサーバーの場合は、単純に QNAP などの NAS (Network Attached Storage) を購入するのも良いかもしれません。OSもオールインワンで入っていますし、機種によっては DLNA や、DTCP-IP みたいな動画配信サーバーとしての機能を持つものもあります。やる気によっては、Web サーバーや、メールサーバー なども使えます。そして、何より、ベースが Linux なので、取り回しがしやすいです。

実際、私の所属している会社では QNAP の NAS にファイルサーバーのファイル群を、曜日毎に保存して、バックアップ装置のようにして利用しています2。また、電源管理で、自動起動や自動シャットダウンなども設定できて、めちゃくちゃ便利です。

でも、NAS といえでもそんなに安くはありません。本体だけ (HDD などのストレージは別売) で、5万円前後から。先の動画配信機能の付いた新機種でも8万位3になると思うので、結構個人で購入するのには躊躇してしまいます (先の私の NAS 使用例は、あくまでも会社の金で買ってもらいましたからね)。

Synology や、Buffalo なんかも NAS 出していますが、使ったことがないのでよくわかりません。Synology は QNAP よりも安いような気がするので、個人的に興味ありますが、Buffalo だけは論外ですね。いまはわかりませんが、以前は OS に Windows 系のOSを採用していて、その部分についてだけでも意味がわかりませんでした。

やはり、サーバー用途では Linux などの UNIX系 ですよね。

古いPCってサーバーに使えないかな?

はっきり言うと、使えます。

うちの会社には、私が営業時代から現役の DELL Dimension2400 で構築しているLinux のファイルサーバーが未だに稼働しています。既にサーバー化してから、10年以上経っています4

老朽化してしまっていて、いつ壊れるかわからないので、シャットダウンできません。既に最後のシャットダウンから、1584 日と、 23 時間 12 分 稼働し続けています(怖い・・)。

だから、タワー型でスリムタイプではない筐体で、内部が比較的スッカスカな (要するに、筐体内が冷えやすい) デスクトップPCであれば、おそらく簡易なサーバーにはなると思います。ただ、やはり24時間365日稼働を前提として設計されていないので、「モノによる」としか言いようがないですね。。

ノートPC をサーバーとして運用されている話をたまに聞くことがあります。
これは、あくまで私の個人的な見解 5 ですが、ノートPCは、開発用の一時的なサーバーとしての運用はできると思いますが、24時間365日稼働はかなり難しいと思います。以前、ネットでの情報ですが、ノートPCをサーバーとして運用していて、ノートPCから発火して・・ というようなことを聞いたことがあるので、やめておいたほうがいいとおもいます。

おすすめのサーバーは?

で、結局、中古サーバーにまさるものはないかな?
というところで、早速ヤフオクのサーバー本体を見てみると、結構たくさんのサーバーがあると思います。

おすすめは・・、ぶっちゃけて言うと DELL ですね。
というか、ストレージをたくさん積んで、RAID6 でまとめたい場合は、ほぼ DELL 一択になるかもしれません。

というのも、他のメーカーでは結構 RAID5 までの対応のほうが多いです。

どんな装備がおすすめ?

メモリや CPU

ファイルサーバくらいであれば、CPU を1基搭載、メモリも4G程度で動きますが、サーバーの勉強のために、仮想サーバーでたくさんゲストマシンをを動かしてみたいよ、というような場合は、コア数が多めな CPU ( Intel Xeon の 5000系 の6c/12t などが多いですね ) を2基搭載していて、なるべく多くのメモリを積んだ機体であれば、幸せになれると思います。

ラックサーバーかタワーサーバーか

また、ラックサーバーかタワーサーバーかというと、ここはやはりタワーサーバーのほうがいいかもしれませんね。

ラックサーバーは置く場所に困りますし、なによりもファンの音がものすごくうるさいので( 小型のファンが高回転で回るので仕方がないです) 、音に敏感な方は睡眠不足になること確実です。また、熱がこもりやすいので、室温が上がるとものすごい咆哮をあげます。某レオ○レス21みたいな物件だと、隣近所から苦情がくるかもしれませんね。

そもそもラックサーバーは、専用の部屋にそれなりの設備を整えて設置するためのものなので、騒音対策する意味がないんですよね。

タワーサーバーも、置く場所に困るほど大きいので、これはこれで覚悟しないといけないかもしれません。DELL であれば、 T-100番台からT-400番台のほうが気持ち小さくなります。T-600番台は、結構ごついです。それに重い6。騒音に関しては、ラックサーバーに比べると小さいかな? 一部の機種は、起動時にファンを目一杯まで回すこともあるので、そのときはうるさいです。

ストレージについて

そして、ストレージですが、ここはやはりサーバーって言うことで、3.5インチ用のマウンタがついている、交換しやすいタイプがいいですね。2.5インチもいいですが、SAS7 ドライブならともかく、SATA ドライブを搭載することを考慮すると、3.5インチのほうが何かと応用がきくような気がします。

搭載可能なストレージ数は、最低4つあったほうがいいと思います。8本搭載できるタイプだと、6基を RAID6 で束ねて プラス、2基をホットスワップとして設定できるので、安心感が増します。

ヤフオク等ではHDDが既に何基か搭載済みの物も良く出ていますが、やはり消耗品と割り切りましょう。使えても、寿命は短いと思っておいたほうがいいかもしれませんね。

デメリットは?

サーバー廃人を目指すのに、デメリットなんてありません・・と言いたいところですが、

  • 場所をとる

たとえ小さなタワー型のサーバーであったとしても、普通のデスクトップパソコンよりもでかいです。

  • 電気代がかかる

電気代は、単純に1時間に100W としても、月あたり2,000円前後、年間24,000円前後かかります。200Wだと単純にその倍かかります。

「なんだ、それじゃVPS契約するほうが安いじゃないか」

などというのはナンセンスです。

  • 不在時の停電や、発火

さすがにサーバーを自宅で運用するのであれば、やはり理想としては24時間365日運用することを目指すことになると思うのですが、そうなってくると不在時の停電に対処する必要があります。最近は、災害が多いですからね・・

そういった停電には UPS を購入する必要があります。一般的なサーバーマシンであれば、500~750W の電源が一つないし、二つついていると思うのですが、実際には100W ~ 200W程度しか使用していないと思うので、Smart UPS 750 を一つつけてやれば大丈夫でしょう。
新品で買えば、4万円もあればお釣りがでます。

・・え? 予算がオーバーって??

ここだけの話ですが、ヤフオクで調べてみましょう。結構たくさんUPS の玉があるはずです。これらの中古品は、すでにメーカー推奨の使用期限を超えているかもしれませんし、内蔵のバッテリーの寿命も、あとどれくらいかわかりません。そして、もちろんメーカー保証も効かないかもしれませんが、あくまでも自己責任の範囲であれば、購入を検討してみてもいいかもしれません8

また、UPS の交換用バッテリーはたいがい高価ですが、すでにメーカー保証も切れているのであれば、これまた自己責任になりますが、市販のシールドバッテリーに交換してしまう方法もあります9

それでも、やはり自己責任は怖いなぁ。。という場合は、素直に新品の UPS を購入しましょう。UPS があるのとないのとでは、安心感が全く違います。

また、UNIX系のOSを使用する場合は、APCUPSD というデーモンで UPS の状態を監視することができ、電源消失時の動作を詳細に設定することもできます。

Windows系のOS を入れるという奇特な方は、素直に PowerChute を購入してください。

発火については、これは年に一度でもいいと思うのですが、筐体を開いて掃除するように心がけましょう。特に、ペットを飼われているようなご家庭 では要注意です。ホコリと一緒に、結構な量のペットの毛が付着します。

  • 騒音

騒音については、タワー型であればそんなに気にならないかもしれませんが、寝室においた場合は気になってしまうかもしれません。ラックサーバーの場合は・・騒音については諦めましょう。

  • 熱対策

おわかりのことだとは思いますが、高温多湿の場所にサーバーを設置しないでください。寿命が短くなります。直射日光の当たらない涼しい場所が最適です。

まとめ

自分の自由にできるサーバーを手に入れるのは、男のロマンですよね・・

え、私ですか?

自宅サーバーですか?

まさか、そんなの持ってるわけないじゃあないですか・・、自宅にサーバーなんて置こうものなら、家から追い出されますよ・・


  1. ソフトウェア開発用のWEB環境や、自分専用のGitリポジトリなども、大まかに上記にふくまれると思います。 
  2. 具体的には、深夜に NAS 上の曜日ごとのディレクトリに、ファイルサーバの内容を rsync コマンドで同期させています。 
  3. ストレージが4台搭載できる機種の場合。 
  4. 過去に一度だけHDD交換しています。 
  5. いや、というよりこの文書全体が、個人的な見解です。 
  6. 小ささを求めれば、HP の Proliant MicroServer もありますけどね(^^ゞ 
  7. Serial Attached SCSI の略。SATA (Serial ATA) よりも高速で堅牢。NL-SAS というなんちゃって SAS もあります。 
  8. そして、大体において問題なく動作します。。 
  9. このあたりは、ネットでググってください。ただしあくまでも自己責任です。また不要なバッテリーは、然るべき方法で処理するようにしましょう。 

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